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発行者/奈良県大和郡山市・浅野善一

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浅野善一

懲罰繰り返しで奈良県香芝市議が意見陳述 処分差し止め請求訴訟

口頭弁論終了後、支援者へのあいさつに臨む青木恒子香芝市議(左から3人目)=2022年11月24日、奈良市の県文化会館前

口頭弁論終了後、支援者へのあいさつに臨む青木恒子香芝市議(左から3人目)=2022年11月24日、奈良市の県文化会館前

 奈良県香芝市議会で、国民健康保険料や生活保護の窓口への同行を巡る発言が議長への侮辱に当たるなどとされて、青木恒子議員(共産党)への懲罰動議が繰り返されている問題で、青木議員が市を相手取り、議会による陳謝または出席停止の処分の差し止めを求めた訴訟の第1回口頭弁論が11月24日、奈良地裁(寺本佳子裁判長)であった。 議長発言を検証

 青木議員は11月7日付で同趣旨の仮の差し止めも申し立てている。

 青木議員は意見陳述で「陳謝文の朗読を拒否したため新たな懲罰動議が出されている。長期にわたり緊張を強いられたことで体調を崩し、短期間、入院していたが、支援してくださる方が増え続けていることを実感し、少しずつ元気を取り戻している。懲罰の乱用を食い止めるためにも司法の英断を」などと訴えた。

 また、弁護団を代表して意見陳述した宮尾耕二弁護士は、出席停止処分の差し止めを求めた当初の請求内容を変更して、陳謝処分の差し止めを追加したことについて、陳謝処分を差し止めないと出席停止処分が行われてしまう可能性があるとし、「議員の議会内活動を保障しようとした令和2年最高裁判決の趣旨を全うするためのもの」と主張した。

 弁護団はこれまでの記者会見などで「出席停止処分に司法審査が及ぶとした令和2年11月25日の最高裁大法廷判決は、陳謝処分が出席停止処分に発展する可能性がある場合には、陳謝処分についても司法審査の対象となり得る旨が示唆されている」と説明している。

 青木議員に対しては現在、6度目の懲罰動議が提出されている。5度目の懲罰動議の際に、出席停止処分の提案が決まっていたが、同地裁は青木議員の申し立てに対し、9月1日付で仮の差し止めを決定している。 関連記事へ

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