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地域の埋もれた問題に光を当てる取材と報道


浅野善一

【第3回「奈良の声」読者会】広陵町の情報公開条例改正や奈良県域水道一体化のニュースに関心 市民どう関わるかも語り合う

第3回「奈良の声」読者会=2026年4月18日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センター、浅野善一撮影

第3回「奈良の声」読者会=2026年4月18日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センター、浅野善一撮影

 ニュース「奈良の声」の読者が開く読者の集い「奈良の声」読者会が4月18日、奈良県王寺町のリーベル王寺・町地域交流センターで開かれました。3回目の開催で、読者会世話人や「奈良の声」記者を含め9人が参加しました。参加者の地元で起こっている問題や「奈良の声」が取り上げた問題を話題に、市民がどう関わるかなども含めて語り合いました。

 今回参加したのは、奈良市在住で市民グループ「知る権利ネットワーク関西」の代表を務めている神野武美さんや読者会の1回目から参加して香芝市の地域交流施設の管理運営を巡る問題について報告している市住民、「奈良の声」の活動に興味を持ったという大阪や桜井市在住の人たちでした。

 初めに「奈良の声」の浅野詠子記者が「情報公開制度を市民社会で生かすために」と題して話題を提供しました。浅野記者は、県域水道一体化を巡る問題の取材で制度を積極的に活用、いつ敷設したのか分からない水道管が市町村にたくさんあることを突き止めたことなど、具体例を挙げながら制度の意義を説明。一方で県などが開示請求を有料化したことを昨今の問題点として挙げました。

 「奈良の声」が報じたニュースで関心を集めたのは、広陵町の情報公開条例改正(記事)や県域水道一体化に伴って設立された県広域水道企業団の議会開催(記事)でした。

 広陵町の条例改正問題では、町が情報公開の開示請求権を行使できる人を町民以外にも広げる条例改正を行いましたが、拡大の範囲を「町の公益、発展のために活動する個人や法人、団体」に限定したことから、「奈良の声」は請求者を町のために活動しているかどうかで選別することになると指摘しました。参加者からは「誰がどのような基準で判断するのか。情報公開制度にとってはマイナスでは」と疑問の声。町外の人たちで実際に開示請求をしてみてはどうかなどの提案もありました。

 県域水道一体化を巡っては「奈良の声」は、水源について大型ダムへの依存を高めることへの懸念など、さまざま角度から報道。市町村で住民説明会がほとんど開かれなかったことも指摘しました。参加者からは「(一体化に伴って身近な浄水場が減っていくのに)住民の関心が低い。企業団議会は一般の人も傍聴できるのか。行ってみたい」などの声も。大阪から参加した人も自身のまちの水道水源を巡る動きで気になっている点について話しました。

 香芝市の住民からも近況報告がありました。住民は、地元自治会が市の指定管理者として地域交流施設の管理運営を行っていることについて、自治会上層部から住民に十分な説明がないまま進められてきたとして、市や上層部に改善を求めてきました。「奈良の声」は読者会での住民の話を受けて取材し、住民が声を上げたことがきっかけとなり、施設の職員が有償ボランティアから雇用に切り替わったことなどをニュースにしました。住民はこの日、「自治会長任せにしないで住民が自分たちで知ろうとすることが大事」と述べました。

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 「奈良の声」読者会は読者有志の池田美保子さん、高桑次郎さん、田畑和博さんが世話人となって開いています。

 次回の読者会は7月18日(土)午後2~5時を予定しています。会場は今回と同じ奈良県王寺町のリーベル王寺です。詳細は決まり次第、お知らせします。

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